短編
□wrongheaded!!
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「……で?今度は一体何が理由で暴れやがったんだガキ共。」
顔面に青筋が入れられるのならそれで自分の怒りを表現できないものかと半ば本気で考え、十三・四ほどの二人の少年少女の前に立つ二十代前半に見える男はそう言った。
彼の後ろには瓦礫と化した屋台だったものと、その傍で嘆いている屋台の店主がいる。
「…だってベゼルが悪いんだもん。」
むくれながら先に口を開いたのは少女の方だった。
隣で明後日の方向を向いてこちらもまたむくれている少年を指差す。