短編

□It is the same always.
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早朝。

二つの部屋から男女が二人それぞれ出て来て同じ方へと向かう。

二階建ての質素な内装の一階にはリビングとキッチンが続きになっており、それぞれがリビング、キッチンへと進む。

リビングのさして柔らかそうではないソファに腰かけた男は懐から銃を出し、近くに転がっていた用具箱から道具を取り出して分解し始める。



しばらくしてから朝食の用意をしているのだろう、キッチンから良い香りが漂って来た。

銃の整備が終わったらしい男は銃を懐に戻すと、ソファから立ち上がりクローゼットを開ける。
中に服は一着も入っておらず、先程整備していた物とは別の銃や刃物が整然と並べられている。
一つの諸刃の剣と、それと対の鞘を手に取り剣を一度鞘に納めるとソファには戻らずキッチンへ一直線に進む。
いつの間にか部屋にはコーヒーの香りも充満していた。
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