短編

□趣味がいいとは言えない
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「っ、だから、お前に任せるの嫌なんだよ!」

ガガガガガ、と断続的に続く轟音の中で二十代前半の男が、通路越しにある反対側の壁にいる少年に叫ぶ。

それが少年に聞こえているかどうかは謎だ。


轟音か止むと同時に男の方が奥に斬り込みに行き、少年が援護する形で銃を撃つ。

「文句言うなジジイ!」

「ジジッ…てめえこの野郎!」

少年の銃声と、少ししてから別の銃声が聞こえる中、二人はそれらを気にせず大声で会話する。
さっきの男の言葉も少年には聞こえていたようだ。


そして程なくして、全ての銃声が消え去る。



首をほぐすように手を当てている男と、未だ完全に銃をしまっていない少年の二人が立っていた。
男は少年の方に振り返り、多少咎める口調で少年に言った。
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