短編

□回る日
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嫌な夢を見た気がしてはっと起きる。
内容は忘れた。


いつの間にかかいていた嫌な汗を無視する意味も込めて窓の外を見る。




今日は快晴。

良かった、洗濯物がよく乾きそうだ。

主婦、むしろ主夫じみていると言えるが、それは小さい事。

仕事は一つだけじゃない。
気合いを入れて今日に臨もう。


ここで皆が頼りにできるのは俺と兄貴、たった二人なんだから。



真っ先にするべきは洗濯。
大量の洗濯物を洗って絞って干して。
次々干して、完了した時の達成感は良いモノだ。


ぱんっ。と皺を伸ばしていれば、腰辺りに軽い衝撃。

「ハーディおはよう!」

「おお。おはようベルグ。今日はお前が一番だぞ。」

子供の一人が腰にしがみついていた。まあ身長が小さいからこの位置になる。
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