★シン★

□時には甘い言葉を
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夕食を終え ナギさんとの片付けも終わらせ
部屋へと帰るが………

………気が重い


夕食を食べているときの
シンさんの冷たい刺さるような視線が……気になる


(私 また やらかしたかな?
何にもしてない…はずだけどな…ぁ……)


足取りも 重く 部屋の前に着くと 大きく深呼吸してから ノックした


……返事がない


(あれっ シンさん いないのかな?)


ガチャリとドアを開けるとベッドの上に さっきと同じ冷たい視線のシンさんが腕くみをしてのけ反って
座っていた


(こっ怖いんですけど…)

とりあえず 部屋に入り
ドアを閉めた


『あっ…あの…』


『お前 さっき 夕飯前に ドクターとずいぶん楽しそうに 話してたな』


『えっ ただ 普通に
喋ってただけですよ』


『何を話してたか 言え』


『…えっ、えーっと 夕方 暑くて髪をポニーテールに結んだんです。
そしたら ソウシ先生が
髪に気づいて 褒めてくれたんです


シンさんは… 気づいてくれてるのかも わからないですけどね…』


サラは 少しほっぺをふくらましぎみに 上目遣いでシンさんを見た


『褒めてもらいたいのか…?』


『それは… シンさんに
1番に気づいてほしいし
褒めてもらいたいですよ…』


『お前のこと いつも 見ているからな…
どんな 変化も すぐ気づく

俺の好きになった女だ
何をやっても 似合うのは当然だ!』


サラの顔が パッと明るくなり シンの側に駆け寄る


『シンさん じゃあ 髪 ……気づいてたんですか?』

『当たり前だ!
毎回言わないと ダメなのか?』


サラはシンを背にしてベッドにちょこんと座った


『毎回言ってたら シンさんじゃないですもん


こうやって 時々 飛び上がりたくなるような言葉を言って貰えるだけで満足です

シンさんは 言葉は乱暴でもその中に シンさんらしい優しさが いっぱい詰まってるんです


シンさんの意地悪は優しさの裏返し………だから
意地悪も 最近は心地いいかなって エヘヘ』


『ずいぶんと 知ったような口を聞くじゃねーか

生意気だな……』



フワリ



後ろから 抱きしめられ

耳もとで 囁かれる



『意地悪が心地いいんだろ
だったら もう 優しい言葉は いらねーな』


いつのまにか ベッドに
押し倒され……



『たまには………優しい
言葉も欲しいです///』


『 ククッ どっちだよ

めんどくせーやつ』



シンさんに優しく見つめられ

いつもより 優しいキスが唇へと 降りてくる……

何度も…そして…深く…



『得意の電気消して下さいは 今日は ねーのかよ』



『だって……言っても
お前に権限はないとかってまた……言われる…』



パチッ



フッと 部屋が暗くなる…


『えっ!?』



『今日は 月が明るすぎる
まあ こういう日も あるってことだっ』



『シンさん……
やっぱり 優しい……』



ギュッと シンに抱きつく


『フンッ 余裕だな
暗くした分 優しくなんかしねーよ 今からな』



意地悪な 笑みを浮かべながら シンさんに 強く
抱きしめられる



『えっ えっ 暗くした分って
えっ 激しいって ことですかっ



『そういうことだ!
楽しみだな ククッ』



笑いながら懐から…手錠をだす



『へっ…… やっ やっぱり…電気…つけてください…』



『だーから お前に 権限はないって言ってるだろ』



『やっぱり シンさんって
いじわ…… 』



……ガチャリ( ̄▽ ̄;)


こうして 2人の激しい夜は 更けていく………

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