★シン★

□赤い糸A
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サラは部屋に案内された


シン
「ここが 部屋だ
荷物はここの引出しを使え
後は 勝手に開けんなよ」

サラ
「…はい わかりました」

シン
「同じ部屋だからって俺を詮索するな! いいな?」

サラ
「…はい わかりました」

どう考えても 仲良くなれそうにないよ……
頼まれたって詮索なんかしないんだから!
でも 怖くて逆らえないけど…


シンは何もなかったかのようにベッドに寝そべり本を読み出した


サラは使えと言われた引出しに自分の荷物を入れて入った


あっ…お父さんの写真……この引出しの奥に隠しておこう


あれっ……?!?!


いくら探しても鞄の中に
写真がない!


どうしよう…落とした…?
嘘でしょ!あれを拾われたら………


落とすとしたら…操縦室かも?


慌てて部屋を出ていき
操縦室も見に行ったけど、見当たらない


再び部屋に戻り、また探し出す


シン
「さっきから ドタバタうるせーな
食いもんでも 探してるのか?
随分必死だな」


サラ
「すみません……
ちょっと 探し物です」


シン
「で…見つかったのか?」

この船で 落としてたら
今頃…とっくに命はないはず…


サラ
「たぶん…この船に 来る前に落としたんだと…思います
お騒がせしました」


お父さん……失くしてごめんね



夕方になり 小さな町に着いた
アリオの町を急いで 出た為この町で買い出しをしたり私の歓迎会も してくれるらしい


リュウガ
「今日はこの店で飲むとするか」


中に入ると 下着に近い衣装の女のダンサーがいたり
店の中は薄暗くいかがわしい感じの飲み屋だった


リュウガ
「サラとの出会いに乾杯!」


楽しく飲んでいると たちまちこの席は 派手なメイクと肌を露出気味なお色気な女達に一気に囲まれた

女1
「キャアー お兄さんたち
カッコいい!ここ座っていい」


って 聞く前に もう 座ってるよね……


女2
「私は… いい男ぞろいで迷うけど バンダナの人がいいわぁ」


女3
「私は 断然 眼帯の人」


女4
「ずるーい 私も 眼帯の人狙ってたんだから」


あっ その人は 顔はいいかもしれないけど めちゃくちゃ 性格 悪いからぁ…


ソウシ
「いつの間に移動したんだい?
サラちゃん ピッチ早くない?
もう少しゆっくり飲まないと」


気を利かせてみんなの席の後ろに移動した サラに気づきソウシが話しかけてきた


サラ
「モテモテソウシしゃんだあ
こっちに来ちゃダメですよあの綺麗な女の人達寂しがるから、早く戻ってくだしゃい」


ソウシ
「クスッ もう 酔っぱらってるのかい?
私はね 実は こういう飲み屋は苦手なんだよ
サラちゃんに少し相手してもらったら 船に戻ろうかと思ってね


サラ
「その時はわらちも帰りましゅよ」


ソウシ
「シンとは仲良くやってるかい?」


サラ
「詮索しゅるなっていわれたんで……仲良くやりようがないでしゅよ」


ソウシ
「ハッハハハ、シンらしいな
意地悪されたらいつでも私にいいつけにおいで!私はサラちゃんの味方だからね」


サラ
「はい、すぐいいつけましゅね」


店でソウシとトワと楽しい時間を過ごし
酔っぱらったサラを両脇にソウシとトワに抱えられお店を後にした


トワ
「サラさん…なんか意外ですね
しっかりしてそうな感じなのに、こんなに酔っぱらうんですね」


ソウシ
「飲んで 忘れたいことぐらい…誰だって あるさ」


帰りに、船長たちは、今夜は船に戻らないという話を聞かされた
こういうことはよくあるということも…聞かされた


シリウスに無事に着き
部屋に入るとサラはすぐにベッドに倒れこんだ

すると部屋のドアが開き誰かが入ってきた


ソウシさん……?
顔だけ ドアの方へ向けると入って来たのは シンだった
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