★シン★

□赤い糸D最終回
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アリオからかなり離れてるこの地で……
もう出会うことはないと思ってた人に出会ってしまった
今さら会わせる顔もない…


レオナルド
「サラ!待ってくれ戻ってきてほしいんだ」


人前で大きな声で叫びながら追いかけてくる


サラは 振り返ることなく、狭い路地裏の道をジグザグすり抜ける


ハァ ハァ ハァ

建物の影に 逃げ込み
身を ひそめた
ガクガク 震える足……
その場にしゃがみこんだ



海軍1
「サラ様ぁ」


海軍2
「サラ様……サラ様」


近いところで声がたくさんする……


どうしよう…
連れ戻されるかも……
シリウスには…戻れない?
二度と………シンさんにも会えなく……なる?


イヤッ……そんなの絶対イヤ
いろんな不安が頭をよぎる


海軍3
「サラ様」


来ないで……


耳をふさいでうずくまっていると


???
「サラ こっちだ」


いきなり 腕を強引に 引っ張られた


恐怖におののきながら
引っ張られる腕の先を見た

サラ
「し……シンさん!!!」

シンさんは 何も言わず 私の 手を引いて ひたすら走りだした


シンさん…どうしてここに?
聞きたくても…シンさんに着いていくだけでせいいっぱい


海軍1
「サラ様ぁ」


あっ!声がものすごい近い次の角で海軍と鉢合わせになるかも……?


海軍2
「サラ様」


もう 見つかる……
そう思った次の瞬間!


シンは、サラを壁に押しあて、シンの両腕でサラのブラウンの髪が見えないように頭を覆い
これ以上ないほど身体を 密着させサラの唇を奪った


サラ
「んっ ?!?!……」


それは だんだんと激しさを増していく……



海軍2
「チッ 昼間っから イチャイチャしやがって」


海軍1
「見失ったか?
まだ そう遠くには行ってないぞ」



…シンさん…まさかっ!
私を見えないように隠すために……?


海軍の足音がだんだん遠退いていくと、密着が少しずつ離れて、唇もゆっくりと離れていった……


シン
「とろけてる場合か…?
今のうちに行くぞ」


サラ
「とっとろけてなんか…
行くって……どこへ?」


シン
「決まってんだろ!シリウスだ
俺の手を…何があっても離すなよ!」


私の手を掴むとすぐに走り出した


シンさん……どうして?
聞こえているよね…


‥‥『サラ様』‥


海軍にそう呼ばれているのになんで…何も聞かないの?
シリウスに戻って……いいの?
私は…本当は………
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