-オリキャラで宗教松パロ-

□〈それが罪だと知っていても〉
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 牢屋に入り何日経っただろう。
とても長い時間な気もするし、そんなに経っていないような気もする。



「・・・レン」



 天使は髪結いに使っていたリボンに触れ、大切な友人のことを思った。



「会いたい?」



「え?」



 何か聞こえて顔を上げると扉の前に黒い大きな鎌を持った男が立っていた。この姿はまさしく死神。
天界で姿をくらましていたと聞いていたがなぜここに・・・



「大切な人に会いたい?」



「レンに、会わせてくれるの?」



「君が望むなら」



「・・・会いたい。レンに、会いたい!」



 死神は檻の錠に触れると途端にそれははずれ、扉が開いた。



「ありがとう」



「んーんべつにぃ〜・・・
願いを叶えるのには代償が必要。君はオレに何をくれる?」



 死神の言葉。初めからこれが狙いだったと知ったが今はいい。
罪人になった天使は強かった。



「私の魂を」



「・・・。うん。いいよ。だけど、それじゃ足りない・・・。
いいものを勝手に見繕うけど文句言わないでね」



「分かったわ」 



 死神は天使の言葉を聞くと妖し気な笑みを浮かべた。






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