-オリキャラで宗教松パロ-

□〈二人の出会いは運命的で〉
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 教会の裏にある泉。木々は生い茂り動物たちが自由に生きていた。その眩しいくらいの空間に男が一人大木の枝に身を寄せていた。



「今日はどないしてシスターに会おうか・・・人間の振りすんのも大変やし・・・
何より最近女神が警戒し過ぎで入れへんし!・・・どうしよか・・・ん?」



 男は教会を見つめ視線を逸らすと泉の近くにクリーム色の髪を一束青いリボンでまとめた少女が立っていた。
少女は泉で何かを見つけたのかそのまま足を進める。淵で立ち止まると何かに手を伸ばすがあと少しで届かない。



「!?あかん!」



 泉は見た目よりはるかに深いのだ。このまま誤って入ってしまえば少女も溺れてしまう。
男は体を起こして泉に向かい少女に手を伸ばした。



「大丈夫。もう少しだから・・・」



 少女が前に重心を掛けると手をついていた地面が崩れ、泉の中に落ちてしまいそうになった。



「危ない!!」



 男が手を掴むのと同時に少女から翼が生えた。 
振り返った少女の目はキレイな翡翠色をしていて何より可愛らしい。男はその目に釘付けになった。



「・・・悪魔・・・?」



 溺れていた野ネズミをすくい上げ、少女は男を見てそう言った。
男は赤い髪と赤黒い翼に赤い尻尾。赤い、赤い悪魔だった。



「あんさん、天使か!?」






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