-オリキャラで宗教松パロ-

□〈それが罪だと知っていても〉
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「天使様・・・」



「シスター。大丈夫か?」



 神父は女神たちが居た場所を見つめているシスターに声を掛ける。
シスターは神父をみると悲しそうな表情をしていた。



「本当にこれでよかったのかな・・・」



「女神様の命だ。仕方がなかったんだ」



 天使が教会の守護をすると言いだした日から女神から命が下った。
天使を見張っていろと。堕天する心配はないと思うが、悪魔を敵と見ない姿勢が気がかりだと。



「シスター。分かっていると思うが私たちが仕えるのは女神様だ」



「そんなの分かってるさ。それでも・・・」



 天使の行動はただ友達を危険に晒したくなかった。そう見えていて・・・。
主君の命に従って当たり前だという自分と、
あそこまでしなくても良かったんじゃという自分がいて
自分の行動が正しかったのかシスターには分からなくなっていた。



「・・・シスター。今日は休みなさい。後のことは私がやっておくよ」



「・・・ごめんなさい」



 シスターは神父に言われた通りに自室へと走って戻った。
神父は散らばったトマトを拾い集め、厨房へと向かった。






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