BELONG
□-未来とこれから-
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〈時計台〉
若林が柚貴たちとゲームに参加するようになってから、黒服の男が柚貴たちの周りによく現れる様になった。
「あっはっはー!若林の栄大君、すっごい人気だねー!」
笑いながら言う雷音に若林はすみませんッス!と大声で謝る。
「さっさと倒して休憩でもしよう!」
休憩できそうな場所を探しながら男達を蹴散らしていく。
「あ、時計台は?」
「いいかもな」
「みんなー!時計台に向かうよー!」
雷音の声に合わせ皆、時計台を目指しながら攻撃をいなしていく。
「しつこいんじゃボケェ!!」
漣が半獣化し倒木を振り回し男達をなぎ払う。
「ヒュ〜♪流石レン君、力持ち〜♪」
「筋肉ばかぁ!」
「のうきーん」
「神田と雲鈴それほめとらんからな!!」
「レン君うるさいです」
無駄口を叩き合いながら時計台へ向かう。
時計台に着くころには男達の姿はなかった。
「イエ〜イ 大勝利〜」
雷音と柚貴がハイタッチしている中、時計台を初めて見た若林はこんなのがあるのかと驚いていた。
「何スか、これ」
「時計台です。さ、中に入りましょう」
時計台へ入って行行き一番奥の部屋。
ソファーが置かれた部屋に若林を連れて行く。
「私たちは以前もここへきてるんですが何か仕掛けがあると私たちは思っています」
「そうなんすね」
「そういえばコウヤ。時計の謎って解けたの?」
「おー、だいぶ前に解いたぞ」
鋼弥は時計を指差しながら針を動かしていく。
「暖炉に書かれてたあの数字はローマ数字なんだよこの時計と一緒の」
確認すると確かに時計には前見つけた文字が書かれている。
鋼弥が言うにはYは6 Vは3 \は9 LRは左右を示しているらしい。
「時計と同じって事はこれが何かの鍵になってるのは間違いないと思うんだよ」
そう言いながら時計の針を6時に合わせる。
次に時計回りに3時にし、3時から反時計回りに9時にする。
すると、暖炉からカタンッと何か外れる音がした。
『お?』
「何か外れたね」
柚貴が暖炉に近づき色々触ってみると、暖炉の壁が横に開いた。
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