磨騎 鴉。
□《Phantom anb Fake.》−幻とまやかし−
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「遅刻!遅刻!遅刻!遅刻!」
白ウサギは時計を見て走り去っていく。
「アンリ!追いかけよう!何か不思議なことがまってるかもしれないよ!」
アンナはまた・・・いや、さっきの倍の輝きを目に宿し、ボクを見た。
「・・・・・。行くの?」
「行くのー!!」
そしてアンナは、ボクの返事を待たず、白ウサギを追いかけた。
ボクもアンナの後に続いて走り去った。
ソヨソヨ。
今日の風は心地よく、
サンサン。
今日の太陽はぽかぽかしていて、
チュンチュン。
今日の小鳥は子守唄に聞こえてきて、
ぴょんぴょん。
白ウサギが走りだして、
タッタッ。
アンナが追う、
カチカチ。
時計が鳴り響いて、
ぶわっ。
ボクらは穴に落ちていった。
、