-オリキャラで宗教松パロ-

□〈それが罪だと知っていても〉
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「女神様・・・私を消さないのですか?」



「そんなこと、絶対しません」



 天使を抱えた女神は宮殿だろうか。建物の中をあるいていた。
牢屋のような部屋につき天使は鎖を外し降ろされる。
檻が閉ざされると扉越しに女神は座り込んでいる天使を見た。



「ここでしばらく反省してなさい。自分がした事を深く、深く反省するのです」



「・・・いつ出られるのですか?」



「無期限です」



 女神の言葉に驚き顔を上げた天使は檻を掴んだ。
こうして掴まっている間に赤い悪魔は裁きを受けてしまうかも知れない。
消されてしまうかも知れないという不安に天使は女神を見た。



「女神様っ!」



 天使が見上げた女神の瞳には慈悲はなくとても冷たいものだった。
始めて向けられる瞳に天使は驚きとショックで去りゆく女神を呼ぶことが出来なかった。



「・・・そんな・・・」



 天使は牢屋の中で一人うずくまりながら不安と悲しみを抱えていた。







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