BELONG
□―狂い出した時―
2ページ/115ページ
「こんなの いつでも出来るだろ。」
「せやな、神田どーしたん?」
「らしくないですね。」
三人は、その笑みのまま口々にいう。
「んー なんかさ、急にこんな日々が続けばいいなぁって思ってさ。」
柚貴は、気の抜けた笑みを三人に向ける。そして、その三人の答えは、
「だな。」
「せやな。」
「ですね。」
これだった。
「おら、お前ら席につけー。先生様が来てやったぞー。」
相変わらずの新羅 由紀は、相変わらずの調子で入ってきた。
「えーーと、夏休みがあーーっというまに過ぎちまったけど、いつまでも夏休み気分でいんじゃねぇぞー。提出物・宿題、少しでも遅れた奴は後でしばくからなー。忘れんなよー。以上」
・・・・。ホント、相変わらずのご様子で。
HRも終わるころ、柚貴の携帯のバイブが鳴った。表示されたのは『雷音』の文字。
内容を見てみると4人で屋上に来てとのこと、三人で待ってるよ(^^)/とかいてあった。
柚貴はそれを鋼弥たちに見せ、屋上へと向かった。
「なんだろ?」
「さぁな。」
大輪 雷音のことだ、一緒にサボろ!というものだと勝手に想像していた。
、