BELONG
□−あの世界の謎−〜彼らの過去〜
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「・・・なぁしゅん」
「どーしたんだいユキ」
お前の表情。行動。あぁ、彼女のことだね。
「・・・ふうがなんか変なんだ」
「何が?」
「いや、なんか生傷が絶えないというか・・・。
何か隠してるような感じがしてよ」
ほらな。彼女の事を心配する時お前指のリングを触るからすぐわかった。
「フウちゃんになんか訊いたの?」
「いや、話してもはぐらかされるし、ふうが話したくなったらでいい。とは言った。あいつ頑固じゃん」
「確かにねぇ」
彼女は何もはなしてないか・・・。
ならオレがって伝えることじゃない。
彼女も話しにくいんだ。お前人一倍心配性だから・・・
それに、オレも彼女と同じだしな・・・
「ユキちゃんよーもしもな、ここじゃない世界があったとしたら・・・お前は信じるか?」
「例えばによるな。つかこの世は平行世界で出来てるって前にお前に聞かされたばっかだぞ」
「ん?そうだったかい?親愛なるユキちゃんは物覚えがいいねぇ」
「なんだよしゅん気持ちわりい」
「お前親友にそんなこと言っちゃダメなんだぞ!」
「うるせえ」
「おいこらもぉ!」
またこうやってお前をごまかす。
言えるわけがない。彼女がしていることを知ってるなんて。
あろう事かそれを監視してるだなんて・・・。
言えるわけねぇだろ。
、