短編
□アレフのお留守番
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アレフ「…暇だ。」
僕は今、宿屋に一人だ。
なぜこうなった。
〜20分前〜
アレフ「ふわぁ…やべ、寝過ぎた。…ん?何だこれ。」
置き手紙?
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アレフへ
お買い物に行ってきます。
皆はメタル狩りに行くそうなので、お留守番よろしくね。
ミキより
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アレフ「えぇ〜!!!」
〜今に至る〜
アレフ「くそぉ…皆で僕をのけ者にしやがって。」
アレフ「…暇だ。耐え切れん…よし、一人でしりとりでもしよう。」
アレフ「最初はしりとりの“り"からやるか。り、り、竜王…う、う、…うどん……あ。」←アホ
終わっちゃったよ!
じゃあマジカルバナナにしよう。
アレフ「いや、それじゃあちょっと面白みがないな。…そうだ、マジカル竜王にしよう。」
アレフ「マジカル竜王♪竜王といったら弱い♪弱いといったらスライム♪」
アレフ「スライムといったら可愛い♪可愛いといったらミキ♪」
アレフ「ミキといったら僕♪僕といったらイケメン♪」
アレフ「イケメンといったら僕♪僕といったらイケメン♪イケメンといったら…無限ループ」←アホ
***
アレフ「ダメだ…。どうしても繰り返しになってしまう。」
うーん…。
いい暇つぶしが見つからない。
アレフ「とゆーかそろそろ帰って来てもいい頃なのでは?」
すると丁度ミキが帰ってきた。
『ただいまー。』
アレフ「ミキ!おかえり!」
『アレフ、ちゃんとお留守番してた?』
アレフ「何だよミキ。人を子供みたいに。」
『冗談だよ。ほら、アレフの装備品買って来たから許して?』
僕の…?
『アレフの盾、結構使っててボロボロでしょ?だから新しいの買って来たんだ。』
ミキはそう言うと、ニコッと笑った。
可愛いなぁもう!!!
『気に入らなかったらごめんね?』
気に入らないなんてとんでもない!
アレフ「ミキがくれるならおなべのふたでも銀のトレイでも何でもいいよ!」
『あはは。アレフってば何言ってるの。』
***
数日後。
ローレ「おいレント、アレフが装備してるのってキトンシールドだよな…?」
レント「…あぁ。」
エイト「何であれ?」
リュカ「でもあれはあれで可愛いんじゃない?」
ソロ「装備してるのがあいつでもか?」
全員「………。」
そんな会話をしていることなど全く知らないアレフとミキだった。
END