短編
□勇者会議Part2
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《本日のメンバー》
・アレフ
・レント
・エイト
***
アレフ「えー、今から本格的に勇者会議をしようと思う。いいかね諸君。」
エイト「…何キャラ?」
アレフ「何って決まってるでしょ。王様キャラだよ。」
レント「知るか!」
アレフ「はいはい、初っ端から突っ掛からない。」
エイト「で、本格的にってどういうこと?」
アレフ「ナイス質問エイト!」
レント「いや、ナイスでも何でもないだろ。」
アレフ「今までがちょっとふざけてたからね。今から本格的にやってくよ。まずは、一番大事な僕らの最初の装備!!!」
エイト「あぁ、なるほど。不満を言ってこうみたいな感じ?」
アレフ「その通り。俺達仮にも勇者だよな?しかも出発点は城だよな?なのに!この装備何やねんっちゅー話だよ!」
レント「確かにな。世界救えっつーならもっといい装備与えろって思う。」
エイト「レントは充分いいでしょ。いきなり銅の剣だよ?」
アレフ「なん…だと!?そういやレント確か仲間の分まで貰ってなかったっけ?」
レント「でも皆布の服とかひのきの棒だぜ?」
エイト「普通それが僕らの最初の装備なんだよ。」
アレフ「え、でもエイトだって兵士の剣とかいう凄そうなやつだったじゃん!」
エイト「あれ攻撃力、銅の剣以下だよ。」
レント「銅の剣以下って…そんなので城を守れんのか?」
アレフ「銅の剣以下とかもはや木刀じゃん。」
エイト「それでそこら辺のスライム倒してコツコツ貯めてやっと銅の剣が買えるんだよ」
アレフ「そこは僕と一緒だね。」
エイト「そこからだよ問題は。」
レント「問題?」
エイト「そのやっと買えた武器を手に滝の洞窟行ったら、そこの宝箱に銅の剣が入ってるんだよ!!」
アレフ「うわぁ…」
レント「一番嫌なパターンだな…。」
エイト「あの時もし僕がギガデイン覚えてたら、即その洞窟のスライムに打ち付けてたよ。」
アレフ「エイトがブラックになりかけてる」
エイト「いや待てよ…。今からでも遅くないか。」
レント「この世界のスライムを全滅させそうな勢いだぞ、おい。」
アレフ「ちょっとヤバいね。ここら辺で今日の勇者会議は終わろう。」
レント「だな。」
その後のエイトが一体どうしたのか、誰も知ることはなかった。
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