DRAGON QUEST
□第9章
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男の子「いたたたた…」
な、何か男の子が出て来たよ!?
旅の扉から放り出て来た感じだったけど、大丈夫かな?
私はその男の子に近付き、声をかけた。
『大丈夫?』
男の子は一瞬びっくりしたように私を見たけど、頷いてすぐに立ち上がった。
ナイン「サンディやラヴィエルの導きが無いのに旅の扉からやって来るなんて…」
ソロ「珍しいのか?」
ナイン「珍しいも何も、今までに一度もありませんでした。」
男の子は何が何だか分からないという感じ。
その様子に気付いたのか、リュカが男の子に尋ねた。
リュカ「君、名前は何て言うの?それとどこから来たのか教えてくれるかな?」
ローレ「迷子かよ」
アルス「Σ迷子じゃないよ!僕はアルス。古代遺跡で石版を見てたはずなんだけど、何かいきなり吸い込まれちゃって気付いたらここに…」
アレフ「古代遺跡?石版?吸い込まれる?話が読めん」
アルス「ここはどこなの?フィッシュベルじゃないみたいだけど…」
エイト「ここはセントシュタイン城の城下町の宿屋だよ。」
アルス「せんとしゅたいん?」
レント「マジで全然分かってないっぽいな。」
確かに。
でも無理ないよね。
いきなり知らないとこ来て知らない人に囲まれて…。
まるで、あの時の私みたいだ…。
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