DRAGON QUEST
□第12章
1ページ/8ページ
***
一旦ライフコッドの外へと出た私達。
レント「そういやレックって仲間いないのか?」
レック「いや、いるよ。ただ今はあんた達に会うために一人なだけ。」
あんた達に会うために?
どゆこと?
ローレ「まるで最初っから俺達を知ってるみたいな言い方だな。」
レック「あぁ。光の神と勇者なんだろ?」
『え!?何で知ってるの!?』
レック「知り合いに占い師がいて色々聞いたんだ。俺がその勇者の一人だっていうこともな。」
驚いた…。
まさか私達の存在も、自分がその勇者だっていうことも知っていたなんて。
ソロ「説明する手間が省けて良かったな。」
アレフ「じゃあはレックはもう僕達と一緒に旅をすること確定?」
レック「あぁ。これから宜しくな。」
レックがニコッと笑って言った。
私はそれを見て、ふと思った。
『今思ったんだけど、皆ってカッコイイよね。』
男性陣「……はい?」
ナイン「な、な、何を言ってるんですか!?」
『え?何って…。皆カッコイイねって言っただけだよ?』
ローレ「おま…っ。連呼すんな。」
『?何で?』
私、何か悪いこと言ったかな?
何故か顔が真っ赤な皆。
ナインとかアルスなんて凄くアタフタしてる。
リュカ「す、凄い殺し文句だね、ミキちゃん。」
アルス「ぼ…僕、カッコイイ…?」
『うん。特にさっき私が怯えてる時なんて、いつもの可愛いアルスとは全然違ったもん。』
アルス「えぇっ!僕今まで可愛く思われてたの!?」
レント「はっはっは。お前はまだガキだもんな。」
アルス「だからガキじゃないよ!!僕レントと同い年なのに!」
アレフ「というか…。ミキってば今更僕の魅力に気付いたの?」
『へ?いや、今更っていうか…』
エイト「アレフ、それ自分で言っちゃう?」
アレフ「何だよエイト。ミキがカッコイイって言ってくれたんだからいいだろ。」
『エイトも初めて会った時、優しそうでカッコイイなって思ったんだよ。』
エイト「…ミキ。リュカの言う通り凄い殺し文句だよそれ。」
エイトも若干顔が赤くなっている。
『だから何でそんな赤くなったりしてるの?』
ソロ「…鈍感。」
レック「つーか俺、さっき会ったばかりなんだけど…」
『レックも、なんだかやんちゃなお兄ちゃんって感じでカッコイイよね。』
レック「や、やんちゃなお兄ちゃん…?」
『その点リュカはレックとは違う大人なお兄さんって感じかな。』
リュカ「お、大人なお兄さん…。」
ナイン「ミキはとても強い感性の持ち主ですね。」
『そうかな?普通だと思うんだけど…』
.