DRAGON QUEST

□第12章
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***



一旦ライフコッドの外へと出た私達。





レント「そういやレックって仲間いないのか?」


レック「いや、いるよ。ただ今はあんた達に会うために一人なだけ。」





あんた達に会うために?


どゆこと?





ローレ「まるで最初っから俺達を知ってるみたいな言い方だな。」


レック「あぁ。光の神と勇者なんだろ?」


『え!?何で知ってるの!?』


レック「知り合いに占い師がいて色々聞いたんだ。俺がその勇者の一人だっていうこともな。」




驚いた…。

まさか私達の存在も、自分がその勇者だっていうことも知っていたなんて。



ソロ「説明する手間が省けて良かったな。」



アレフ「じゃあはレックはもう僕達と一緒に旅をすること確定?」


レック「あぁ。これから宜しくな。」



レックがニコッと笑って言った。


私はそれを見て、ふと思った。









『今思ったんだけど、皆ってカッコイイよね。』














男性陣「……はい?




ナイン「な、な、何を言ってるんですか!?」


『え?何って…。皆カッコイイねって言っただけだよ?』


ローレ「おま…っ。連呼すんな。」


『?何で?』



私、何か悪いこと言ったかな?


何故か顔が真っ赤な皆。

ナインとかアルスなんて凄くアタフタしてる。




リュカ「す、凄い殺し文句だね、ミキちゃん。」



アルス「ぼ…僕、カッコイイ…?」


『うん。特にさっき私が怯えてる時なんて、いつもの可愛いアルスとは全然違ったもん。』


アルス「えぇっ!僕今まで可愛く思われてたの!?」


レント「はっはっは。お前はまだガキだもんな。」


アルス「だからガキじゃないよ!!僕レントと同い年なのに!」


アレフ「というか…。ミキってば今更僕の魅力に気付いたの?」


『へ?いや、今更っていうか…』


エイト「アレフ、それ自分で言っちゃう?」


アレフ「何だよエイト。ミキがカッコイイって言ってくれたんだからいいだろ。」


『エイトも初めて会った時、優しそうでカッコイイなって思ったんだよ。』


エイト「…ミキ。リュカの言う通り凄い殺し文句だよそれ。」


エイトも若干顔が赤くなっている。



『だから何でそんな赤くなったりしてるの?』



ソロ「…鈍感。」


レック「つーか俺、さっき会ったばかりなんだけど…」


『レックも、なんだかやんちゃなお兄ちゃんって感じでカッコイイよね。』


レック「や、やんちゃなお兄ちゃん…?」


『その点リュカはレックとは違う大人なお兄さんって感じかな。』


リュカ「お、大人なお兄さん…。」



ナイン「ミキはとても強い感性の持ち主ですね。」


『そうかな?普通だと思うんだけど…』



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