DRAGON QUEST
□第6章
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翌朝。
『皆、おはよう!』
アレフ「あ、ミキおはよう。」
レント「何だか今日はやけに元気いいな。」
エイト「確かに。何かあったの?」
ローレ「それに何だかリュカも昨日より爽やかさが増してる。」
リュカ「さ、爽やかさ?」
『え?別に何もないよ。ね、リュカ。』
…。
ん?
おかしいな…。
この部屋の温度が下がった気がするんだけど。
レント「昨日は“リュカさん"だったよな。」
ローレ「うん。そして敬語だった。」
エイト・アレフ「…リュカ?」
リュカ「大丈夫だよ。皆が心配してるようなことは何もなかったから。」
レント「当たり前だ!」
皆、何をそんなに騒いでるの…。
すると窓から聞き慣れた声が聞こえた。
ラーミア「皆さん。うるさいですよ。」
ローレ「Σうわっ!!!」
アレフ「び、びっくりしたぁ…」
レント「てゆうかちっさ!ラーミア、いつからそんなミニチュアになったんだ?」
確かに普通の鳥サイズだ。
ラーミア「今だけです。さすがにあの大きさでは町には入れないので。」
そういえばあたしが初めてラーミアさんに会った時はこんくらいだったな…。
エイト「大きさまでも自由自在なんだ。」
リュカ「えーっと…。誰?」
ラーミア「まぁ、あなたは!申し遅れました、私はラーミアといいます。」
『私達をこの世界に連れて来てくれたんだよ。一緒に勇者を探してるの。』
ラーミア「その瞳、間違いありません。あなたは勇者です。」
ローレ「瞳?」
ラーミア「あなたの瞳から不思議な力を感じます。」
『確かにリュカの目を見てると心が安らぐ気がする。』
リュカ「そうかな?自分じゃ全然分からないから。」
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