恋愛上等!イケメン学園[片思い編]
□素敵な片思い−12月/Christmas eve−
2ページ/6ページ
教室に入ると、晃が私の席の隣に座り、おしゃべりする。これも毎日の日課。
「亜衣ちゃん、今日さ、CD買いに行こうと思ってるんだけど、駅前まで付き合ってくれない?」
「うん、いいよー♪じゃあ、帰りに甘い物食べて来ようよ!」
「OK!亜衣ちゃんとデートみたいで嬉しいな♪」
「なになに〜?旨いもん食べてくるって?俺も行くー♪」
食いしん坊の佑が乗ってくる。
「焼きりんごが食べたい…。」
「パーティーグッズも見てこようぜ!俺サンタ帽子ぜってーかぶる!」
「えー!!せっかく亜衣ちゃんと2人きりで行こうと思ったのに!」
結局みんなで行くことになるのもいつものパターン。
あの日。
体育倉庫で、先生に抱きついた日。
あんな事をした後でも、私に対するみんなの態度は1ミリも変わることはなかった。
何も聞いてこないし何も変わらない。
それが、最大限のみんなの気遣いだって事はよくわかる。
みんなの優しさが胸にしみる。
……みんな、ありがとう。
大好きだよ―――