恋愛上等!イケメン学園[片思い編]

□素敵な片思い−12月/Christmas eve−
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「うわっ!寒!!」


誰よりも先に外へ出た佑が、12月の朝の空気に驚いて声を上げた。


「ハ〜!もう、息が白いね。」


「亜衣ちゃん、俺のポケットで手、暖めていいよ♪」


晃の甘いセリフも、毎日繰り返される日常の一コマになっている。


「大丈夫。新しい手袋買ったんだ♪えへへ、かわいいでしょ〜。」


私はココア色のモコモコ手袋を見せた。


今朝も私達は、ワイワイ言いながら学校への道を歩いていた。


登校途中の景色も、クリスマスの飾りが目に付くようになった。


「もうすぐクリスマスだね〜。」


「イブは寮でパーティーだから、用事入れんなよ!」


「朝まで『モンスター・ファイター』でバトルしようぜ!!」


亮二と佑は、子供みたいに無邪気にはしゃいでいる。


クリスマスか………。


いつかは大好きな彼氏と2人っきりで、ロマンティックなイブを過ごしたいと思うけど、私にはまだまだそんな日は遠いみたい。


イブは寮の仲間と過ごすし、25日は、前の学校の友達が遊びに来てくれるのだ。


夏休みに私の都合で会えなかったから、今度こそいっぱい遊ぼうっと♪





(先生は… 何してるんだろう。


誰かと過ごすのかな………)





チクリ、と胸に感じた痛みを振り切って、私は学校へ向かった。

 
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