恋愛上等!イケメン学園[片思い編]

□素敵な片思い−番外編/梅さんの憂鬱−
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「ゆ… 由紀ぃ〜〜〜!!!???」





ヤ、ヤバイ、腰が抜けたかもしれないわ。


2人して神妙な顔して話があるって言うから何かと思ったら


まさか… まさかこの2人が…





「わ、私のかわいい亜衣ちゃんが…


よりによって由紀となんて…」


「なんだよ、その言い方は。失礼にもほどがあるぞ。」


「嘘よね、亜衣ちゃん、嘘なら今すぐ嘘と言って〜。


年と共にね、心臓も弱って来るのよ。


あなた達のちょっとしたイタズラ心も


梅さんにとっては寿命に関わるかもしれないのよ〜。(涙)」





「ほ、本当… です…。」


「ヒィ〜〜!!!」


バタリ。


「う、梅さん!?大丈夫ですか!?


しっかりしてー!!」


「そこまで驚く事かよ。」


ムクッ


「だ、だって亜衣ちゃんには、前の学校で付き合ってたモトカレがいて


クリスマスに彼が会いに来てヤケボックイに火がついたんじゃあないの!?」


「ついてません。(汗)」


「お前の勝手な妄想で、こじれまくったんだぞ。コラ」


「キッ!!ダマラッシャイ!!


亜衣ちゃん、この男はね、悪魔の大王、略して魔王なんて呼ばれている男なのよ。


亜衣ちゃんは純情だから、たぶらかされているだけよ!!お願い、目を覚まして〜!!!」


「……オイ、黙って聞いてりゃ言いたい放題言いやがって…」





「梅さん、聞いてください。


私、冴島先生に初めて会った時に… 


その… ヒトメボレしちゃって…。


それから、先生を知れば知るほど大好きになっちゃったんです…。


先生が私と一緒にいてくれるんだったら、例え悪魔でもたぶらかされていても


………私、幸せです。


梅さんには心配かけちゃって、本当に申し訳ないなって思います。


でも、私、勉強も生活態度も今まで以上に頑張るから…


梅さんに認めてもらえる日がくるまで頑張るから


どうか見守ってください。」





「亜衣ちゃん… グスン。」


「………。」


「由紀、あんたは幸せね。こんなかわいい子にここまで想われて…。」


「夏男…。


まあ、お前に心配かけるような事はしねぇから、安心しろ。…タブンな…」


「多分って何よ!!

今アンタ多分って言ったわね!!

小さい声で!!キィー!!」

 
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