そして、後悔する

少女の苦悩
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ピピピピピピ‐‐ップツ


煩い目覚まし時計を止める。時刻は朝の5時10分


(眠い・・・)


朝はあまり得意じゃない。夜は無駄に目が覚めるし・・・


まだハッキリしてない頭でエプロンを着け、キッチンへ向かう


冷蔵庫の中身を物色する。無論細かい事は気にしない


(卵、ハム、・・・碌なものが無い)


何とか朝食は作ったものの、弁当の中身が無いとは・・・


(仕方がない、今日はコンビニで菓子パン買おう)


学校の帰りにスーパー寄らないと、と考えながら朝食を食べ終える



‐6時02分‐



まだ家を出るまで一時間半ある。だが、ここからが面倒だ


髪をまとめ上げ鬘をし、カラコンをいれ眼鏡をかける、そして最後に制服に着替える。この動作が一番面倒だと常日頃ヒカリは思っていた
だが、これは集団生活上の決まりで自分にとっての保険でもあると理解しているからこそ、しっかりとこなす


(よし、これで大丈夫)


毎日やっている所為か、慣れてきた・・・自分でも少し悲しい



‐7時20分‐



そろそろかな・・・



≪ピーンポーン≫



『はーーーい。』

京「おはよう。」

『おはよう、京子。 ちょっと待ってて、今鞄持ってくるから。』

京「うんっ! (ニコッ)」



――――



何の変哲もなく学校までの道を歩く。特に何が起こるわけでもなく、ただただゆったりとした時が流れた


‐‐‐一つを除いては


そう、隣で歩いている並中のマドンナこと幼馴染みの笹川京子の事だ
さっきから何故かそわそわして落ち着かない様子だ


こう言っちゃ何だけどハッキリ言うと・・・不気味だ


何かを切り出そうとしているが、歯切れの悪い言葉しか発さない。その歯切れの悪い言葉を行ったと思うとすぐに口を閉ざし下を向く
さっきからその繰り返し


(仕方がない。)


『で、どうしたの?何かあった?』

京「その・・・昨日の帰りに、」

『うん。』

京「こっ、告白?されて・・・」

『へー。』

京「でも、下着姿でね? すごく驚いて逃げちゃった・・・」

『・・・。』


下着姿ねぇ・・・何処の変態ヤローだよ。最近は物騒だな
ここら辺一帯は結構安全だと思ってたけど、露出狂とかって何処にでも出没するんだな


『ハァ・・・その人、誰か知ってるの?』

京「えっ、えーっと・・・たぶん沢田綱吉?君・・・だったと思う。」

『!?』


あっ、あのっダメツナかよ!!!よくそんな度胸出たな・・・
・・・なんか、可哀想になってきた。


『・・・ほら、アレじゃない?ばっ、罰ゲーム、とか・・・笑いを取りたかった・・・とかさぁ。』

京「そう、なのかなぁ・・・?」

『そっ!そうだよっ!!!考えてみなよ!真面目に告白する人が下着姿で告白すると思う?!』

京「それもそうだね!!あースッキリした!ありがとう、夕梨。」

『まっ、まあね〜 (冷汗』

まぁ・・・事の成り行きを後で沢田にでも聞くとするか
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