そして、後悔する

少女の苦悩
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学校に着いた。いつも通り外靴を上靴に履き替える


(あっ!!!ヤッベェ・・・コンビニ寄るの忘れてた・・・まぁ、購買部寄ればいいか)


『ねぇ京子、今日って昼休みどうす「おはよう!!京子っ!!!!」・・・。イラッ』


京「あっ、おはようございます。持田センパイ。(ニコッ)」


持「はっはっはっ!今日も良い天気だな!!ところで、京子!!!!」


京「はっはい!」


持「京子を泣かせた奴はゆるさん。今日、俺は沢田を成敗する!」


京「えっ!あっ、あの・・・」


持「またなっ!京子ぉおーー!!」


「『・・・。』」


『なんか、さあ・・・ウザイね (黒笑)』


京「え!?」


『うんうん。教室行こう?』


京「うっ、うん。」





――――





【〜in 教室】

席は窓際の一番後ろ。学校に着くなり机に突っ伏す夕梨。


特に交友関係が悪いわけでもないが同年代のくだらない会話などには興味もないし湧きもしない。
ただつまらない言葉に耳を傾けそれ相応の相槌と返答をする。―――その繰り返し。
平気で人のプライバシーに足を踏み入れる輩は面倒だ


いつもはホームルームまで仮眠をとる夕梨だが今日は違う―――煩いからだ
いつもの日常会話とは少し違う話題が持ち上がった






―――そう、沢田と京子の事だ






(これだから噂に流されやすいヤツは・・・)


≪パンツ男のおでましだ―!≫

≪ヘンターイ≫

≪電撃告白!≫

≪持田センパイにきいたぞーっ≫


教室の扉が開いた瞬間、口々に勝手に叫ぶクラスメイト
噂の1人、沢田綱吉が来たからだ


≪目いっぱい拒絶されたんだってな―――≫

京「・・・。」


はぁ・・・人の迷惑も考えろよ。二人とも困ってんじゃん
ホント、周りを見ない奴って迷惑極まりない


そんなことを頭の端で考えながら遠目に成り行きを見ていた
が、現状はすぐに収まった・・・いや、去った、の方が正しいか


沢田が剣道部員に道場へと連行され、もう一人の当事者、笹川京子も私を除くクラスの全員と一緒に道場へと向かった
よって、ここ教室での騒ぎは去った


京子の事は大切な幼馴染みで気にならない訳では無いが人の色恋・・・況してや碌に相手を知らない恋愛と言えない代物には首を突っ込むも何もないと思う


(とりあえず、寝よう。)


面倒は後回し、自分の欲求が最優先だ。道場の事なんかどうでもいい
ラッキーな事に教室には私しかいない。あの騒ぎだ、当分教室には誰も来ないだろう


ゆっくりと目を閉じ、特に何も考える訳でもなく再度机に突っ伏す
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