恋人になれなかった

□3.好きだったよ誰より
1ページ/1ページ


はぁ、数学の課題出し忘れたからって、何で居残りしないといけないの!!
しかも、山本と一緒!!
そりゃ、嬉しいよ?けど!!!今は別、必死に忘れようとしてる最中にコレは無いんじゃない?!
いくらなんでも、怒るよ?私。

今、山本は職員室に行ってる。今のうちに課題を片付けちゃえば・・・イケる!!!

『ってことでスターt「おっ!雫じゃん?」・・・(汗』

ヤバイ。
今すぐ走って逃げたい。けど、体力的に無理。(だって、相手は野球部のエースだから)

「俺、居残りなのな〜。成績ヤバイって担任に呼ばれてよ〜」

≪ガタンッ≫

ビクッ、・・・なんで、さも当たり前のように私の前の席に座ってるの!?そこ、佐野さんの席だよ!!

--------------------------------------------------------------------------------

【10分後】

「そんでな〜ツナと獄寺が・・・」

『・・・。』

コイツ・・・喋り過ぎ(怒
ずっと、私無視してたのに、何でこんなに喋るの?!
女子かよ!?女子高生なみの会話だよ!!

まぁ、無視してたから私は課題のプリント終わるけど。
よしっ、やっと帰れる!!!

『じゃあ、私プリント終わったから帰るね、』

≪ガシッ≫

『・・・っ!?』

うっ、腕・・・掴まれた!?

『・・・。何?』

「えっ、あー、ゴメン・・・」

『「・・・。」』

無言・・・です、か・・・

「お前、・・・俺の事、嫌い?」

うっ!いいえ、寧ろ好きです。
何て、言えない・・・

『別に、嫌いじゃないよ、、、』

「じゃあ・・・何で、俺の事避けるんだよ」

・・・関係無いでしょ

「?」

『山本には関係ないでしょ!!!』

「っ、!!!!」

『私、帰るから・・・』

「雫っ!!!!、、、」

--------------------------------------------------------------------------------

走った、とにかく走った。
山本は追っては来ない。嬉しいのか寂しいのか分らない。

というより、道に迷った!!!
自分が方向音痴だって事忘れてた・・・
もぅ、嫌だ。

けど、これでいいんだよね。
私は、あなたの事・・・

3.好きだったよ誰より

(もう、君はもう私を見ない)
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ