恋人になれなかった
□3.好きだったよ誰より
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はぁ、数学の課題出し忘れたからって、何で居残りしないといけないの!!
しかも、山本と一緒!!
そりゃ、嬉しいよ?けど!!!今は別、必死に忘れようとしてる最中にコレは無いんじゃない?!
いくらなんでも、怒るよ?私。
今、山本は職員室に行ってる。今のうちに課題を片付けちゃえば・・・イケる!!!
『ってことでスターt「おっ!雫じゃん?」・・・(汗』
ヤバイ。
今すぐ走って逃げたい。けど、体力的に無理。(だって、相手は野球部のエースだから)
「俺、居残りなのな〜。成績ヤバイって担任に呼ばれてよ〜」
≪ガタンッ≫
ビクッ、・・・なんで、さも当たり前のように私の前の席に座ってるの!?そこ、佐野さんの席だよ!!
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【10分後】
「そんでな〜ツナと獄寺が・・・」
『・・・。』
コイツ・・・喋り過ぎ(怒
ずっと、私無視してたのに、何でこんなに喋るの?!
女子かよ!?女子高生なみの会話だよ!!
まぁ、無視してたから私は課題のプリント終わるけど。
よしっ、やっと帰れる!!!
『じゃあ、私プリント終わったから帰るね、』
≪ガシッ≫
『・・・っ!?』
うっ、腕・・・掴まれた!?
『・・・。何?』
「えっ、あー、ゴメン・・・」
『「・・・。」』
無言・・・です、か・・・
「お前、・・・俺の事、嫌い?」
うっ!いいえ、寧ろ好きです。
何て、言えない・・・
『別に、嫌いじゃないよ、、、』
「じゃあ・・・何で、俺の事避けるんだよ」
『・・・関係無いでしょ』
「?」
『山本には関係ないでしょ!!!』
「っ、!!!!」
『私、帰るから・・・』
「雫っ!!!!、、、」
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走った、とにかく走った。
山本は追っては来ない。嬉しいのか寂しいのか分らない。
というより、道に迷った!!!
自分が方向音痴だって事忘れてた・・・
もぅ、嫌だ。
けど、これでいいんだよね。
私は、あなたの事・・・
3.好きだったよ誰より
(もう、君はもう私を見ない)