03/18の日記
10:18
パリ3日目
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前夜のムーランルージュ・ディナーショーによる興奮と寝不足状態を引きずったまま、この日は朝から、ヴェルサイユ宮殿へ参りました。太陽王ルイ14世が建てた絢爛豪華な宮殿と、広大な庭園、そして大・小トリアノンの離宮や王妃の村里など、見所は豊富。残念ながら今回は時間がなく、ほんの一部しか見ることができませんでした。
宮殿はあまりにも広大で、1枚の写真には収まりません。とにかく、金ピカの柵に囲まれた巨大な宮殿。
では、ここから宮殿内の見学に出発。
ここは、ルイ16世とマリー・アントワネットが結婚式を挙げた礼拝堂。奥には大きなパイプオルガンが備えられ、色鮮やかな天井絵が描かれています。
更に、ヴェルサイユ宮殿最大の見所と言えば、ここ。
西の回廊全体を使った、長さ73mの大広間。578枚もの鏡がはめ込まれた壁の前には黄金の像が建ち並び、天井からは大きなクリスタルのシャンデリアがいくつもぶら下がる、なんとも豪華な広間です。
ここだけでなく、宮殿内は全でがゴージャス。これが、マリー・アントワネットのセンスだったんだとか。
マリー・アントワネットのベッド。
そして、宮殿の窓から見渡せる庭園も、ここでの見所。
時間がなくて庭園内まで行くことができなかったのが、悔やまれます……。ヴェルサイユは、丸1日かけてじっくり見るべき場所ですね。ただ、若干目はチカチカするかも知れませんが(笑)
その後、昼過ぎにパリ市内へ戻って来て夕刻まで自由解散となりました。つばさは仲間と、前日までに観られなかった名所を巡ることに。
コリント様式の円柱52本に囲まれた、古代ギリシャ風という特異な外観を持つマドレーヌ教会。
映りがイマイチですが、オペラ座です。劇場としては、世界最大級。
その後、ちょっとレストランでティータイムを挟み──
──真昼の凱旋門へ。
真下から見上げた凱旋門です。
オーステルリッツの戦いで勝利したフランス軍を讃えるため、ナポレオンの命によって建造されたパリの凱旋門は、高さ約50m、幅約48mと、かなり箱っぽいイメージ。シャルル・ド・ゴール広場の中央に建つ凱旋門にここまで近付くには、地下道を通って行く必要があります。
なんか、いろいろ刻まれています。
そして、ここまで来たからには更なる高みを目指さねば! というワケで、昇りました、凱旋門!! 狭くて薄暗い螺旋階段を延々と昇って行くのはかなり大変ですが、努力の末に見られるパリのパノラマは格別。
右側の通りが、シャンゼリゼ大通りですね。この先に、ルーヴル美術館があります。曇天でしたが、エッフェル塔もよく見えました。
再び螺旋階段で下りて来て、こちらはシャンゼリゼ大通り側から見た凱旋門の壁。
門の全面には様々なレリーフが施されており、その全てが、ナポレオンの勝利と功績をモチーフにしてあります。中でも有名なのが、リュードによる上の作品「1792年の義勇兵の出陣」。更に、門の下には第1次世界大戦で戦死した無名戦士の墓があり、毎夕刻に追悼の火が灯されます。幸運にも、その瞬間に立ち会うことができました。
大きな白亜の凱旋門には、いろんなものが詰まっていました。
その後、せっかくなので凱旋門からルーヴル美術館まで、シャンゼリゼ通りを歩いてみました。あの歌を口ずさみながら(笑) その途中で見た、こちら、グラン・パレ。
1900年のパリ万博のために建てられた建造物です。今では、各展示場や博物館として利用されているそうな。
そしてこちらは、コンコルド広場の中央に立つオベリスク。大革命勃発後、ルイ16世やマリー・アントワネットなど、1,343人の命がこの広場に消えました。
その後、広大なチュイルリー庭園を突っ切って、ルーヴル美術館前にある小さな凱旋門に到着。凱旋門から凱旋門まで、およそ4qの道のりでした。
この日は夕方6時過ぎ、ルーヴルのガラスのピラミッド前に全員が集合してから、ディナーに向かいました。旅行中、みんなで食べる食事は実がこれが最後。美術館近くのレストランにて、さよならパーティーが開かれたのです。
まずは、さよならパーティーのメニューを紹介。前菜には、カスレという包み焼きが登場。シーフードのクリーム煮にパイ生地をかぶせてオーブンで焼いた、ポットパイのようなお料理でした。
メインは、仔牛のカツレツ。中にはカマンベールに似た風味のチーズが挟まれていて、デミグラスっぽいソースと一緒にいただきます。
衣がサクサク!! とろ〜っと濃厚なチーズの風味が肉臭さを消していて、非常に食べやすかったです♪ デザートは、2口サイズのミルフィーユとベリーのムース、チョコレートロールケーキの3種盛りでした。
そして食事を楽しみながら、Let's パーティー!! 日芸の学生がこれだけ集まれば、相当なことができるのです。演劇学科の子たちがキレのあるダンスを披露し、音楽学科の先輩がお店のピアノを借りて生演奏。ほかにも歌や、笑いあふれる企画があって──最後になんと、ギターを弾きながら歌い始める添乗員さん!! その腕前や、学生の間にざわめきが生じました。これ、うまいなんてモンじゃないんじゃない!? 聞き惚れるというヤツです。なんか毎年必ず女の子が1人2人好きになって帰るらしいという噂まであるようでしたからね……。ある意味、かなり恐ろしい添乗員さんでした(笑)
そして大トリは、こちらから2人の添乗員さん、そしてお世話になった看護師さんに、サプライズ返し。この日のためにみんなで用意しておいたメッセージアルバムを、お三方にプレゼントしたのです。ムーランルージュは煌びやかで素晴らしかったですが、さよならパーティーはぬくもりのある、本当にいいパーティーでした。もう終わっちゃうのかぁ、寂しいなぁ、帰りたくないなぁ……と呟きながらも、全員が悔いのないように楽しんだ、最後のパリの夜でした♪
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