□『FRe:』プロローグのプロローグ
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【後書き】



『FRe:-Forever Replay-』は

『永遠の再試合』みたいな意味だと言いました。



つまり










"何度でもやり直す"



という意味です。











このお話に出て来る彼らには
存分に"人間臭く"生きて頂きたいのです。




美しくも、醜くも

人間らしく生きてくれれば
僕は満足です。








人間ってのは
欲深い生き物ですから。


特に、"愛"って言われるものが関わると

それはより鮮明に浮かび上がります。







独占したいと思い、意中の人に関わる全てに嫉妬し、


優しくされれば嬉しいし、楽しんでくれれば喜び上がります。



それとは引き換えに、冷たくされれば悲しいし、気付いて貰えない時は辛いものです。




『FRe:-Forever Replay-』というこのお話の

登場人物の共通点は











"想いが報われない事"です。





ある人は、

意中の想いが
確実に自分じゃない事が
分かっていたり



ある人は、

互いに想い合っていても
全てを捧げられたのは
自分では無かったり




ある人は、

自分に向けられている想いは

本当は"自分"に向けられているものでは無かったり



そして当人は

それに気付いていなかったり






どんなに想っても届かなかったり




互いに擦れ違っていたり






愛されるという行為そのものに


恐怖を感じていたり。







様々です。











テレビゲームでも
モバイルなゲームでも
PCでやるちょっとしたゲームでも。


何でも良いです。



何でも無いミニゲーム。







失敗してゲーム・オーバーになったら

ほぼ必ずと言って良いほど出て来る言葉があります。











Replay?
(もう一回やる?)














"次なら上手く出来る気がする。"

"やり方を変えれば、今度は上手くいく。"

"今度は違う方法で試してみよう。"
















"何回もやれば上手くいく。"







そんな気持ちで選んだ答え。















"Yes."
(はい。)












チャンスがあるのなら、
もう一度やり直そう。


それがどんなに




滑稽で






醜くて








惨めで










哀れな事だと言われようとも。















("何度でも挑戦する"ことに
意味がある。)














これは、そんな想いの下


生まれたお話。













『-Forever Replay-』
(何度でもやり直す)








そんな滑稽な人間たちの




美しき抵抗の茶番劇。








 
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