僕らの生きる道

□焦る、焦る
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※五年生/鉢屋

「…三郎、ニヤけてるぞ」

「当たり前だろう、八左ヱ門」

「勘右衛門もニヤけてる」

「え、兵助酷い」

「どうして2人ともニヤけてるの?」

歓迎会も、残り30分

俺達の時、この時間ではかなり負傷していた

あの頃の瑠依はまだ警戒心が強く、まるで狼のような戦い方だった

それが、今はどうだろうか

見違える程に美しく戦うようになった

なるほど、一部から"舞姫"なんて呼ばれる訳だな

「ねぇ、三郎。聞いてるの?」

おっと、雷蔵の後ろに何やら黒いものが見えたぞ?

「1つは、瑠依の成長を振り替えってみて。2つ目は、」

「焦ってる庄左ヱ門を見てるから」

でしょ?と言う勘右衛門

流石に、同じ委員会に所属していただけあるな

考えることは一緒か

「確かに、黒木があんなに焦ってるのは珍しいな」

「そうなのか?」

兵助は、回りをよく見ている

それに対して八左ヱ門はまぁ、見てないのな

「さぁて、どうなるかな?」

勘右衛門がそう言った時、残り20分を切った









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