僕らの生きる道
□カウントダウンは始まった
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
「さて、全員食べ終わったか？」
広間を見回す立花先輩
その表情は、とても楽しそう
「まぁ、軽く歓迎会の説明をしてやろう」
そう前置きをし、立花先輩は話し始めた
「まずは柚香。こいつは私のお気に入りだ。喜八郎を連れて行ったあたりで分かったとは思うが、罠にかけては天才的だ。基本は遠距離攻撃を好むが、今回は銃は使用禁止のため罠が主な武器だろうな」
ああ、やっぱり罠が得意なんだぁ
不運委員会所属の私や伏木蔵とは、相性の悪そうな人だなぁ
「ついでに言うと、保健委員は柚香のお気に入りだ」
「そんなぁ!!?」
…思わず叫んでしまった
そんな人に気に入られるなんてツイてないな
「瑠依に関しては、体術にかけては女だと思わない方が無難だな。５年前から文次郎や小平太、留三郎と鍛練しているんだ」
潮江先輩や七松先輩、食満先輩と鍛練しているなんて…
大丈夫なのかなぁ？
「前衛に会計・体育委員の奴を出す事を薦めるな」
「あと前に出すとしたら、接近戦に自信ある奴にしておけよ」
潮江先輩と、食満先輩のアドバイス
私達より年下なのに、いったいどれほどの力を秘めているのだろう
保健委員としては心配してしまうところだけれど
でもきっと手を抜いたらあっさりと負けてしまう
「では、もう少ししたら呼びにくる。それまで作戦を立てるといい」
立花先輩はそう言い、歓迎会をやる場所の見取り図を置いて出て行った
歓迎会が始まるまで、あと30分
じゃあ、突っ込み舞台は左吉・団蔵・金吾が決定ね
あとは自己申告制ね。誰が希望いるー？
俺突っ込み舞台行くー
僕も…
銃の使用禁止なら俺も突っ込み舞台がいい
じゃあ特攻隊はさっきの３人ときり丸・平太・虎若ね
死ぬ気で行って来い阿呆共
酷ぇな兵太夫!!
メモ
特攻隊:左吉・団蔵・金吾・きり丸・平太・虎若