僕らの生きる道
□トラップにはご用心
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"始まる前に偵察可能らしいから、トラップの捜索と解除よろしく"
我らが学級委員長だった庄左は、簡単そうに僕らに言った
全く、本当何時でも難しい事を要求してくるんだから
綾部先輩が浦風先輩を連れて行ったってことは、綾部先輩はかなり本気
本気の綾部先輩が作ったトラップを、始まる前5分で見つけて解除するなんて
トラップの捜索と解除を命じられた僕と三治郎と伝七はとんだ貧乏くじじゃないか
とりあえず今見つけた落とし穴には目印の旗を付けて
触ったり踏んだりして作動するトラップは厄介だけど
とにかくぶっ壊せばいっか!!
「兵太夫、どうだ?」
「とにかく見つけられるだけは解除した。落とし穴は時間ないから目印付けただけど」
「見付けたトラップ、どれも簡単なやつだった。こんなレベルな訳ないよな?」
「僕もそう思ってたとこ。三治郎にも話聞かないと」
伝七と会って話すように、やっぱりトラップの難易度が低い
これじゃ引っ掛かるのは保健委員かよほどの阿呆だ
…うちのクラス、引っ掛かりそうなのいっぱいいるなぁ
「兵太夫〜」
「三治郎、どうだった?」
「低レベルなのがたっくさんあった!! でも団蔵とかなら引っ掛かりそう!!」
「それだけじゃ、ないよな?」
「踏んだら何か飛んで来たりする仕掛けはいくつかあったよ。ただ、仕組みが難しくて解除には時間がかかりそう」
「綾部先輩じゃないな。仕組みが難しいのは浦風先輩のだろ」
三治郎の報告に、伝七の考え
僕もそう思うな
「とりあえず庄左のとこ戻ろう。もう時間切れだ」
さて、我らが学級委員長はどんな風に作戦を組み立てたのかな
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