僕らの生きる道
□まずは小手調べ
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※団蔵
「俺が正面行く。右に金吾、左に左吉で頼む。平太と虎若ときり丸は様子を見て突っ込んでくれ」
「了解」
相手側の陣地に向かって走りながら、簡単に伝える
俺等6人は接近戦を好むタイプ
俺は基本体で突っ込んで行くけど、槍とかの棒術も得意
金吾は銃が主流の時代だけど、刀が得意
虎若は俺等の中で一番銃の扱いに長けているが、体術も凄い
左吉は俺が苦手なナイフとか、小物で攻撃する
きり丸や平太はスピードがとにかく凄い速い
この6人が前衛なら大丈夫だろう
後方支援を得意とする保健委員や作法委員、ペット連れ込んでいる生物委員とかがいるから最強だろ
俺等の陣地から正反対の位置に陣取る2人
瑠依はさっきよりも動きやすそうなショートパンツ姿
柚香はそのままの格好で豪華な椅子に座っている
ずいぶんと余裕そうだな!!
『素直な人、嫌いじゃないですよ』
「ッ!?」
突如聞こえた、瑠依の声
くそ、背後に回られた!!
『まずは1人目、』
さっきと、目が違う
広間にいた時は優しそうな目をしていた
でも今は暗いと言うか、冷たいと言うか…
そんな目をしている
『余裕なんて、あげません』
ヒュ、と空を切る瑠依の足
やば、防げない
そう思った時にはもう遅く、俺の体は少し離れた木に叩き付けられていた
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