僕らの生きる道
□小さな世界を守るため
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※視点:瑠依
『柚香、トラップの発動状況はどう?』
「簡単なのはきっと見つかってるね。藤内の話だと、トラップの天才がいるらしいから」
『あら、将来有望ね』
「ん。一番大きいのは、見つかってないね」
そりゃあ、そうでしょうね
何せ、喜八郎君と藤内君を連れて行って仕掛けた大物だもの
「勝つんでしょ?」
『うん。こんな私に着いて来てくれるかを試す歓迎会だもん』
戦っている時の私を見て、どんな反応をするか
驚くなら、別にいいの
でも、恐れられるのは耐えられない
今までの、仙蔵君達はみんな恐れはしなかった
今年のみんなは、どうなのかな
滝くん達はああ言ってたけど…
狭い世界しか見たことない私にとって、その狭い世界が崩れてしまっては生きられない
だから、その狭い世界を守るためには仲間も見定めなければならないの
最初は疑いの心を持って接して、信頼出来るまでには時間がかかる
そうやって、今までも接して来た
だから、今回もこの歓迎会をやるの
人はギリギリのところまで追い詰められた時、本性が現れるから
もう一応はファミリーの仲間なのに、追い詰めるだなんて
あまり良いことではないけれど
でも、私にはやるしかないから
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