僕らの生きる道
□交差する思い、考え
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※六年生/文次郎
「どう思う?」
「流石に人数がいる。それなりのところまでは行くだろうな」
「…ああ」
「だが、瑠依の強さは本物だぞ?」
「そりゃ、誰かさん達が一緒になってボロボロになるまだ鍛練してるからね?」
「言葉に棘があるぞ!」
ここは歓迎会会場、正式には地下鍛練場の見学室
四方にある四つの見学室に別れて上から見学している
「あの学年の参謀は黒木だからな。厄介だろう」
眼下に見下ろす光景は、瑠依と戦う後輩達
前衛を得意とする奴らが、瑠依と戦っている
「きり丸と平太、瑠依の速さについていけるね」
「だな。だが、ついていくので精一杯、ってとこか?」
伊作と留三郎の言葉に、俺も頷く
瑠依の速さについて行くのは至難の技だ
その動きには残像すら見ることが出来ない
「…黒木は、どう出ると思う…?」
瑠依が戦っている場所ではなく、黒木達がいる方を見つめている長次
「まだ出てきてない奴等が多いからな。後方支援組がやらかすだろ」
俺の言葉に、みな頷く
これから、奴等がどう出るか楽しみだな
「また鍛練が楽しくなるな!」
「ああ」
人数が増え、全体のレベルも上がる
またあいつらと一緒にいられると思うと、無性にわくわくしてくるな
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