僕らの生きる道
□さあ、踊るように戦おう
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※椎名瑠依
『柚香、そっちの子達お願いね』
「りょーかい」
間の抜けた声で答えた柚香は、この歓迎会が始まって初めて座ってた椅子から立ち上がった
そしてそのまま、近くに身を潜めていた５人を見据える
そして懐から取り出したのは、苦無に手裏剣
しかしただの苦無に手裏剣ではなく、普通のよりやや尖っている
柚香が頑張って研き上げた武器だから
「出て来なよ。相手してあげる」
「あーあ、簡単に見つかっちゃったね」
真っ先に出て来たのは伏木蔵君
柚香と相性悪そうな子だなぁ
笑みが黒いよ、伏木蔵君
「瑠依の相手はこっちだ！」
おっと、柚香にばっかり構っていられないな
こっちもラストスパートなのは同じだった
『どんどん来て下さい！』
さっき私が吹き飛ばした団蔵君
無事だったみたいで、よかった
尤も、この程度でやられちゃうような子だと困るけど
「金吾、虎若!! 一気に行くぞ!!」
「「了解」」
３方向から同時にやってくる団蔵君、金吾君、虎若君
けど、私だってそんなに馬鹿じゃないんだよ？
でなくちゃ、マフィアのボスなんて出来ないもん
仕掛けが発動するのは、歓迎会終了の合図の直前
私と柚香はそれまで時間を稼げばいい
ただわ私達が負けちゃう条件になるから、私は捕まっちゃダメ
絶対、逃げ切らなくちゃならないの
団蔵君を筆頭に、虎若君金吾君が突っ込んでくる
ただ突っ込んでくるんじゃなくて、こっちが体制を崩すような狙い方
更にきり丸君と平太君、左吉君も加わって
こんなにわくわくするの、久しぶりかもしれない
『もっと楽しませて』
自然と、笑みがこぼれる
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