僕らの生きる道

□歓迎されない訪問客
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ドオオオン


ふいに聞こえた爆音

屋敷が僅かに揺れ、デスク上の紅茶に波紋が広がる

(襲撃…?)

そんな私の心を読んだように、自室のドアが開いた

「瑠依様!! 襲撃だ!!」

名前に様を付けるけど、敬語ではない

新入りの子達は、先輩方からタメ口は早いと言われたみたいで

でも団蔵くんはタメ口と敬語が混ざる時があるから、少し国語に弱いと思うの

『落ち着いて、団蔵くん。どこが襲撃されたの?』

「北側、正門付近です!」

あら、正門から堂々と襲撃するなんて

相手はどんなお馬鹿さんなのかなぁ

「正門は遠いから多分まだ来ねぇと思うけど…」

『甘いなぁ、団蔵くん。多分上から屋敷内に潜入されるよ』

きっと広いから迷子になるし、仙蔵くんを始めとする作法委員のトラップがある

そう簡単に私の部屋までは来られない

『文次くん、聞こえる? 指揮は任せるよ』

「ああ。瑠依も、無茶はすんなよ」

小型の通信機で文次くんに連絡をとる

今、司令官を勤める仙蔵くんは傘下のファミリーとの話し合いでアジア方面に行っている

喜八郎くんと藤内くんも勉強のために同行させた

トラップの主力が抜けてるね

「「瑠依様無事かっ(ですか)!?」」

『うん、無事だよ。虎くんに金吾くん』

新入り組の武闘派三人組が私の部屋に集まった

他にも新入りの子達は私の部屋に集まって来る

『戦闘部隊は長次くんと留くんの言うことを聞いて。保健委員は医務室待機、生物委員は動物達の様子を見て来て。学級は文次くん達と指令室に』

手短に指示を出すと、みんな素早く持ち場についた

前線ではもうこへ君が暴れてるみたい

私は学級からの報告を待って、襲撃の首謀者を割り出さないと

また忙しくなりそうね













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新章屋敷襲撃編突入しました!
これもまたいつまで続くか分かりませんが…
お付き合い頂けたらうれしいです^^

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