僕らの生きる道
□暗雲立ちこめる
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『文次くん、主犯ぽい人見付かった?』
「いや…、いねぇな」
『そう…。攻め混んで来た人達の様子はどう?』
「今のところこっちが優勢だな。前線で戦える奴が増えたし、かなり強いな」
うーん、敵は誰なんだろう
マフィアなんてやってると心当たりが多過ぎるからなぁ
1つに断定するのは難しいや
「瑠依、上から屋敷内には侵入していない。正面からだけだ」
『へぇ…』
屋敷内の監視カメラを見ていた三郎くんからの報告
まさか全員正面から侵入しているだなんて
何でヘリコプターとかで屋上から入らないんだろう
「瑠依心当たりないの〜?」
『あり過ぎて分かんない』
「流石だね」
勘ちゃんはお菓子片手にみんなが戦ってるのを見ている
こんな状況なのに、呑気だなぁ
「瑠依、かなり進行されたかも。何かどんどん敵増えてるんだけど」
『ほんとだ…。ちょーっと、ヤバイかな?』
「まだ大丈夫でしょ。本当にヤバくなったら俺行くよ」
あ、勘ちゃんの顔が黒くなった
勘ちゃんは真っ向勝負も得意だけど、どちらかと言うと暗殺とか拷問の方が得意
見た目は柔らかくていい人っぽいのに、実は中身は真っ黒なの
『んー、なんだろ…』
無性に嫌な予感がする
今回の襲撃、何か裏があるような
このモヤモヤ、いったい何だろう…
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