僕らの生きる道
□新たな戦いの幕開け
1ページ/2ページ
「瑠依いるかー?」
ガチャ、と扉を開けて入って来たのは竹谷先輩
部屋にいた人達が振り替える
『どうしたの?』
「いや何か三治郎が北側の見回りしてて見つけたって」
そう言って竹谷先輩は何かを瑠依さんに渡した
瑠依さんはそれを見て、少し驚いたような顔をした
『これが…、敷地内に?』
「おう」
『昨日までは、なかったんだよね?』
「あの辺は毎日見回りしてるから、多分」
『そう…』
竹谷先輩が渡したものは、ペンダントだった
それを眺める瑠依さんの顔からは、心なしか血の気が引いているような気がする
「何か心当たりがあるのか?」
『んー…、まぁ……。でも、そうなるとちょっと厄介かも……』
何とも歯切れの悪い言い方だ
困ったような、そんな笑みを浮かべている
『まだ確信は持てないんだけど、おそらく…』
その時だった
ドオオォォン
最初に襲撃された時より少し大きめの爆発音がした
「正門付近で爆破確認、こりゃ怪我人が出たな…」
潮江先輩の呟きに、部屋の空気は一気に重くなった
.