僕らの生きる道

□共に戦場へ
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「いやー、すまんすまん! 不意打ちにびっくりした!」

「びっくりした、じゃないよ。全く…」

おかしいな、この和やかな雰囲気

爆発で怪我人が出たんじゃなかったっけ

潮江先輩に言われて医務室に来てみれば、善法寺先輩の呆れ声

医務室の他の場所からも保健委員の叱る声がする

「あの、善法寺先輩」

「ん? 庄左ヱ門に彦四郎じゃないか、どうしたんだい?」

「潮江先輩が善法寺先輩の無線が繋がらないと仰っていたので、見に来たのですが…」

「あー、ごめんね。わざわざ」

僕達が訳を話すと、保健委員全員が申し訳なさげな顔をした

「実は、色々あって破壊しちゃって…」

「「え?」」

「落としたり蹴ったり水ぽちゃしたり…。で、踏み潰されました」

「すりる〜」

「最後に踏み潰したの伏木蔵でしょ、もう」

ダメだ、昔から変わらないけど不運委員だ

「体育委員の負傷の話を受けて瑠依さんが前線に行っちゃいましたけど」

「何!? それは本当か今福!!」

「え、あ、はい」

空気が、変わった

さっきまで和やかというか、軽い空気だったのに

一瞬にして空気が重くなった

流石は、七松先輩だ

予想が出来ない

「お前ら、まだ行けるな?」

「はい」

「余裕っス」

「まだまだ足りないんだな」

保健委員による手当てを終えた先輩方

七松先輩は、最後に金吾を見ている

「金吾、大丈夫か?」

「もちろん、です」

「よし、では戻るぞ!」

七松先輩に率いられ、体育委員はまた前線に戻って行った










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