僕らの生きる道
□歯車は勢いよく回り出す
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「…どういうことだ…?」
「敵が、いなくなった?」
首を傾げる長次くんと留くん
それもそのはず、たくさんいた襲撃犯達が突然手を引いたのだ
『何でかは分からないけど、とりあえず点呼を。みんないるか確認して』
嫌な予感がする
兄さんが態々やって来て、私は兄さんの申し出を断った
ただで引いた訳ないと思う
委員会ごとの纏まりで、メンバーを確認し合う
ザワザワ、とおかしな空気が漂い始める
「生物、学級、保健、体育、作法、図書、会計は大丈夫だ」
「厄介なことになったな…」
『どうしたの、留くん』
「二郭伊助、山村喜三太、加藤団蔵。この3人がいない」
ああ、嫌な予感が当たってしまった
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