僕らの生きる道

□終わりへの始まり
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「よく来たね」

『歓迎の言葉はいらないから、早く連れて行った3人を出して』

「焦るなって。今から行く部屋だからよ」

兄さんの屋敷は思ってたよりも普通だった

特にトラップがある訳でもなく、奇襲をかけられる訳でもなく

ただ普通に兄さんに出迎えられ、屋敷の廊下を歩く

屋敷はシンメトリーになっていて、丁度中央がエントランスだ

入った真正面に階段が設けられていて、そこから2階に上がった

2階に上がってすぐ右手の廊下に進み、兄さんはあるドアに手をかけた





* * *





「え……?」

「瑠依さん…?」

「どうして、ここに?」

兄さんに案内されて入った部屋には、いなくなっていた3人がいた

みんな無事みたいで、本当に良かった

『遅くなってごめんね。もう大丈夫だから』

安堵の表情を浮かべる3人に、私は申し訳なく思う

広い意味で言えば、これはただの兄妹喧嘩

ただそれがマフィアだったから規模が大きくなってしまっただけのこと

そんなのに巻き込んでしまったのは、仮にもボスとして情けない

この落とし前は、きちんとつけさせてもらうわ










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