僕らの生きる道

□It's showtime.
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(視点:皆本)





「片付いた、か?」

「おう。にしても、凄い人数だったな」

「でも弱いよね〜」

辺りには気を失い倒れている人達

数百人はいたであろう、俺達を出迎えてくれたこいつらは想像以上に弱かった

瑠依さんの話では、お兄さんはかなりの強者らしいが…

なんとなく引っ掛かるのは、気のせいだろうか

「えー? こんなにやられちゃったのー?」

静かになったはずのこの場所に似つかわしくない、高い声が響いた

虎若としんべヱを見るが、もちろんその声は両者のものではなく

俺達とは少し離れた、屋敷に近い位置に人影が見えた

「もー、だから弱い奴等ばっかり仲間に入れるのはやめようって言ったのに」

「仕方ないやろ、我等がボスの命だったんやから」

「そうだけどさ! もっと強い奴が居ればあたし達は楽なのに」

「そないなこと言わんといてや」

だんだんと近付いて来たそな声の主は、2人の男女

小柄な女は挑発的な笑みを浮かべ、長身の男はにこにこと笑っている

「実行部隊所属2番隊隊長、霧島亜衣」

「同じく2番隊副隊長、佐倉冬弥。今まで相手してたんは実行部隊にすら入れとらん奴等や。普段は隊員が出るんやけど、今回は特別俺等が相手してやるで」

にこにことした笑顔から、フッと目が細められ、さっき相手してたのとは違うと分かる

全身から溢れ出るオーラが、全く違う

それに気付いているのか、虎若もしんべヱも表情が曇る

「こりゃ大変だな」

「うん。でも、なんとかなるよ」

「よし、やるぞ」

気合いを入れ直し、前を見据える

ここからが、本当の戦いになりそうだ









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