青色の降る場所
□学級委員長、絹野藤四郎
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「いらっしゃい」
『おう』
学級委員長委員会の委員会室を開けると、歓迎の言葉
流石藤四郎、分かってるねぇ
『今一年は組のための五年は組紹介ツアー中なんだ』
「うん。とりあえずお茶どうぞ」
人数分きっちりと用意された湯飲みと煎餅
何でもお見通しの藤四郎、怖い奴
「自己紹介すればいいの?」
『おう』
一年は組のよい子達はキラキラした目で藤四郎を見つめる
「五年は組学級委員長、絹野藤四郎です。アホな五はを纏める、時々おちゃめな14歳。特技は空気を読むこと」
『得意な武器は縄標と万力鎖。何故なら捕らえた相手を拷問するのに便利だから』
「なまえ?」
『すみませんでした』
おー怖い怖い
我等が学級委員長の得意な武器を紹介してあげたのに
おやおや、一年は組が大人しくなってしまったぞ?
「…絹野先輩って、怖いですね」
「庄左ヱ門、人を簡単に判断してはいけないよ」
「鉢屋先輩?」
突然の鉢屋の登場に俺びっくり
「俺もいるよ!」
尾浜まで出て来て、五年の委員長が揃ったな
「鉢屋先輩、どういう意味ですか?」
興味津々に聞くのは作法委員、笹山兵太夫
立花先輩が将来有望と言っていた子だな
「五年は組は六年生をも凌ぐ武闘派組なんだよ」
尾浜の説明に、驚きの表情を見せる一年ズ
そんなに驚くことかねぇ
は組なんてどの学年も武闘派じゃん
「学園内最少人数ながら、学園随一の実力を誇るからな」
頭は最悪だが、そう付け足した鉢屋
余計なお世話だコノヤロウ!
「じゃあ、なまえ先輩も絹野先輩も強いんですか!?」
今度口を開いたのは会計委員、加藤団蔵
馬術が得意なんだっけか
「僕等が戦うところを見る機会があればいいね」
藤四郎が言うと、一年達は力強く頷いた
俺等の戦うところ見たら、さぞ驚くだろうな
学級委員長、絹野藤四郎
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