青色の降る場所

□どSな美人、染野連聖
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『多分そろそろ来るぞ』

「ほんとですかぁ〜?」

藤四郎の次は我が組一番のどS、染野連聖

"連聖ならあと少しで門の辺りに現れるよ"と言う藤四郎の助言

それに従って門へとやって来た俺等

まだ分かってないようだが、藤四郎の言う事は当たるんだなぁ

ことに五年は組の事といったら百発百中だね

「あ…」

スッ、と門にある小さな扉が開く

中に入って来たのは、絶世の美女

『ほら、来たよ』

「へ?」

きょとん、とする一年は組の面々

全く、相変わらず連聖の女装は凄いんだから

「これは何だ、なまえ?」

『五年は組紹介ツアー』

「はぁ?」

見た目は美女、喋り方は男なこいつこそが染野連聖

「本当に、染野連聖先輩ですか?」

「そうだ。兵太夫、お前はよく見てるだろ?」

「はい、そうですが…。いつもより気合い入ってますね…?」

「まぁ、任務というかお使いというかだったからな」

『連ちゃん美人さん!』

「黙れなまえ。貴様が壊した諸々、学園長に言うぞ」

『ごめんなさい』

ふんっ、とそっぽを向く連聖

それは本気で困る…!!

五はには用具委員がいないから手先が器用で家が鍛冶屋な連聖に直してもらったものは数知れず

学園長に言われたらお説教じゃ済まないからな…

ただでさえ五ははアホな組なんだから

「染野先輩、女装お上手ですね!」

「まぁ…。作法委員だし」

『作法委員なだけあって罠はヤバイ、エグい。手先が器用過ぎて逆に敵が可哀想になるくらい酷い罠とか武器作る』

「お前も俺に助けられてるだろ?」

『はいそうです。上から目線やめて下さい』

なんか俺、五年は組内で立場低くね?

非不運だと思ってたけど、やっぱり俺も保健委員なんだな

「…五年は組の先輩って、凄いですね」

色んな意味で、そう言った兵太夫

「俺なんかまだいい方だぞ?」

失礼な、と言わんばかりの連聖

まぁ確かに、これからもっと濃い連中がいるからなー


どSな美人、染野連聖











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