青色の降る場所

□は組名物あみだくじ
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「合同実習??」

「そ。いろは合同裏々山実習だって」

たった今、藤四郎から告げられた言葉

いろは合同の実習なんて、実践向けの俺等には楽しみだ

「今回の実習は、いろはごちゃ混ぜで2人1組を作って競うんだって!」

『お、勘右衛門だ』

やっほー、と言いながらは組の教室に入ってくる勘右衛門

後ろには兵助もいる

相変わらず美人さんだな、兵助は

「兵助可愛いな!」

あ、口に出したのは俺じゃないよ、久兵衛だよ!

「で、その2人組を作る相談をしようじゃないか」

『三郎。次はろ組のお出ましか』

三郎を筆頭に、雷蔵と八左ヱ門が入って来た

今ここに集まったのは11人

2人組を作るなら、1人余らないか?

「いろはごちゃ混ぜにすると奇数で1人余るから、3人組が1つあってもいいって」

『あ、そなの』

まるで俺の心を読んだみたいにタイミング良く言う藤四郎

絶対藤四郎は考えが読めると思うんだよね

「で、どうに分けるんだ?」

「そこはは組名物の…」

「「「あみだ」」」

藤四郎の声に続いた久兵衛と京次郎と連聖

い組あんどろ組連中がぽかんとしてるんだけど

「実はもう用意してたり」

『さっすが藤四郎! は組の委員長!』

準備万端なのもいつものこと

さらさらと好きなとこに名前を書いていく

俺的には学級委員長3人組の誰かがいい

だってやりやすいし

あ、でも俺、中〜長距離派だから近距離派の京次郎でもいいな

すばしっこいから兵助でもいいしなぁ

「俺、絶対久兵衛はヤダ」

「え、連聖酷い」

「あと八左もヤダ」

「酷いっ!」

「連聖虫とか獣嫌いだもんな…」

「僕は萩之助がいいなぁ」

「雷蔵にフラれた!?」

「…俺も、雷蔵がいい」

「まさかの両思いだと!?」

「じゃあ、あみだするよー!」

藤四郎が地道にあみだをする

何だかんだ言って藤四郎はこの作業好きだよな、なんてしみじみとしてるうちに、あっという間に結果が出た










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