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□不相応なことぐらい、知ってた
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不相応なことぐらい、知ってた 留文←三木
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最近の事だ。潮江先輩と食満先輩が仲がとてもいい。
見る度に胸が痛くなる。
その席に私が居たらどんなによかっただろうか。でも居ることは出来ない。
何故なら。そこに食満先輩が居るからだ。先輩と交際してるのは…はぁ。

私は眉目秀麗で。頭もいいし。火気の腕もあの人には劣るけれど素晴らしい。
よくよく考えれば私ほどこんなに完璧な人間は居ないのではないだろうか。

でも先輩は食満先輩の方へと走っていってしまった。苦しいよ。悲しいよ。
私の何がいけなかったんですか。
私では不相当だったんですか?いえ、そうだったんですね。
そんな事、ずっと前から知ってたさ。なのになんでこんなにも涙が出るんでしょうか?
誰か教えてください。どうすればあの場所に居ることが出来ますか?
どうすればあの笑顔を独占できますか?どうすればあの人を独占できますか?
神様でも誰でもいい教えてください。

__あの人の傍に居る方法を。
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