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□独占欲を認めてしまえ
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独占欲を認めてしまえ
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お前が世界で一番好き。だけど世界で一番嫌いだ。
今日はとてもいい日だった。何事もなくな。
そして俺は今日もアイツと話す。
「なあ、文次郎。今日はいい日だったな。何もなく。」
「ああ、そうだな。特に何もなかったな。まあ、あった方がいいだがな」
そう言ってる文次郎の表情は無表情のままだった。
文次郎はつい一週間前から全然表情を変えなくなってしまった。
それは何でなのか俺にはわからなかった。でもそれでもいいような気がした。
可愛いし。美人だし。ああ、できることなら他の誰かに見せたくないな。
まあ、それはともかくだ。この間伊作に言われたんだ。
「留さん、最近の留さん可笑しいよ。留さんじゃないみたいだよ。」
そういって人を冷たい目で見てくる。
みんなそうだった。何が可笑しいのかわかんねえよ。
ああ、そうだ。文次郎に聞いてみよう。
俺はそこで動かない文次郎に聞いてみた。
__みんな俺の事変だって言うんだけど何が変かわかるか?
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