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□ならば俺は君の為に捧げようこの灯の灯りを
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ならば俺は君の為に捧げようこの灯の灯りを≫迷子 次家

君がもしも敵と戦っていて危機に瀕したならば。
俺は迷わず君の代わりとしてこの灯を捧げるだろう。

君は優しいから。俺が死んだら泣き叫ぶかもしれない。
泣き叫んで自害してしまうかもしれない。
もしかしたら廃人になってしまうかもしれない。でもいいよね。

君ならきっと俺の死と向き合わずに。その場から走って逃げて逃げて、逃げ切るって信じてる。
俺の事の事を忘れて早く学園に帰れよ。なんていってみたいねその時は。

ああ、そうそう。これはあくまでもしもの話だから。本気にしないでよ。
俺を何だと思ってるの?これでも忍のたまごです。やる時はやってみせるよ。

君を傷つける輩が現るなら俺が目の前から消して差し上げましょう?
だから君は俺らの後ろに居て。守ってあげるから。俺等ならなんとかなるって。
心配しないで。道に迷う事なんてない。学園まで走りついてみせるさ。

…だから。ねえ?泣かないでよ。

「お前が…そんな話をすっからだろうが…馬鹿野郎…!」

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