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□日常 其の一
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「8時か…早く起きなさ〜い!!!」
大声に驚き、ナナシは起きる。
頭がはっきりし、よく見てみると自分の部屋に神野がいる。
「神野さん!?人の家で何やっているんですか!?ってかどうやって入ったんですか!?」
「質問の答えは帰ってきてから。で、早くしないと遅刻するよ?」
ナナシは思い出したように時計を見る。
時計は8時5分をさしている。
学校に行くには遅くても8時10分には出なくてはならない。
「なっ…なんで、もっと早くに起こしてくれないんですかぁぁ(怒)」
と言いながら、すばやく身支度を始める。
神野は無視してコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。
身支度を終え、家を出ようとすると、神野が急に
「近道だけは通っちゃだめだよ!!あそこ、不良がたまっているみたいだからね。」
「余計なお世話だよ(怒)」
ナナシはそのままバタンとドアを閉めた。