DEATH and LOVE
□第1話
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去年の夏休みがまだ始まったばかりの頃…
僕は事故に巻き込まれて死んだ。
その頃僕は16歳。
高1だったんだ。
僕はその日、親友の義高の家に遊びに行く途中だった。
両親が勉強に厳しかった為に遊びに行くということが凄く久しぶりだったから、反対側から車が来ているのも知らずに道を渡っちゃったんだ。
そして気付いたら僕は死んでいた。
やっちゃったな、って思った。
成仏できないまま幽霊になってから、ここ一年、ずっと地上でみんなを眺めている。
しばらく経つと寂しいという気持ちが芽生えた。
誰も僕には気付いてくれない。
だからもう、心の何処かで諦めがつき始めていたのかもしれない。
でも違う何処かではもう一度生きたい…って確かに思ってたんだ。